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パントテン酸には美容、美肌効果があるのか!?副作用についても説明

パントテン酸と美容効果についてイメージ画像

「パントテン酸」という栄養素が美容、美肌に効果的であると注目が集まっています。

この栄養素はあまり有名ではありませんが、近年様々な有用性があると明らかになりました。

  • パントテン酸とはそもそも何なのか。
  • パントテン酸にはどんな美容、美肌効果があるのか。
  • パントテン酸をより効果的に取り入れるにはどういった方法があるのか。

今回はパントテン酸が体の中で与えてくれる効果や、美容美肌効果が期待できるまでの期間、副作用なども含めて専門的にご紹介します。

目次で確認

パントテン酸、パントテン酸カルシウム(CA)とは

美容・美肌への関心が高まっている今、ヒアルロン酸、プラセンタ、コラーゲンなどの様々な美容成分がメディアで取りざたされています。

その中であまり聞きなじみのない成分かもしれませんが、最近その有用性が注目されているのがパントテン酸です。

パントテン酸とは水溶性ビタミンの一種でビタミンB群に分類される栄養素です。

ビタミンは糖質・脂質・タンパク質の三大栄養素および無機質とともに必要とされる栄養素で、体内での様々な物質の代謝を助ける作用を持っています。

パントテン酸は腸内細菌によってつくられており、その具体的な働きは、グルコース(糖)やアミノ酸(タンパク質が分解されたもの)、脂質の代謝に関与する酵素を助けることや、体内でのエネルギー産生に関わる酵素を助けること、またコレステロールやホルモンの産生にも関わっています。

市販のサプリメントや健康食品、栄養ドリンクにもパントテン酸が含有されているものが販売されていますが、その場合多くはパントテン酸カルシウム(CA)と表記されていると思います。

これは商品化する際にパントテン酸をより化学的に安定しているパントテン酸カルシウム(CA)という物質に変換しているためです。

パントテン酸に美容、美肌効果はあるのか?

パントテン酸はコレステロールやホルモンの合成を助け、免疫抗体の産生にも関わっているため過剰に産生された皮脂を代謝してくれるなど粘膜や皮膚の状態を健康に保ち保護する働きを持っています。

そのためアトピー性皮膚炎の症状改善やニキビケアの予防対策として注目されています。

また美肌効果だけではなく、パントテン酸には育毛や発毛効果が期待できると言われています。

その理由はパントテン酸の効果のひとつであるビタミンCの働きを助けるという作用にあります。

私たちの体が自らの組織や構造を作り出し維持していくにはコラーゲンというタンパク質が不可欠です。

コラーゲンは細胞と細胞の間を埋めている細胞外マトリックス(細胞外基質)の主成分であり、いわば細胞と細胞を繋ぐ糊(のり)のような働きをしています。

そのため軟骨や関節など体の中での接合部にコラーゲンが多く使われていますが、肌の表面と皮下組織を繋ぐ真皮(しんぴ)や毛根と皮膚を繋いでいる部位でもコラーゲンが主要な働きをし、肌のハリを保ったり毛髪と皮膚の接着を支えたりしています。

そのコラーゲンを体内で合成する際に必要なのがビタミンCです。

つまりパントテン酸がビタミンCの働きを助ける、ビタミンCによりコラーゲンの合成が促進される、コラーゲンが毛髪や皮膚の保護に働くという連鎖反応が成り立つわけです。

パントテン酸には嬉しい効果が他にもあり、脂質の代謝も行ってくれるので体内に余分な脂肪がたまりにくい体質を作ってくれます。

また、ホルモンの産生にも関わっており、副腎という臓器から産生される抗ストレスホルモンであるコルチゾールの合成にも関わっています。

パントテン酸の美容効果まとめ

パントテン酸には、ニキビケアやコラーゲン増加などの美肌効果と育毛・発毛などの美容効果、さらにはダイエットやストレス軽減などの健康効果が備えられており非常に万能な成分といえます。

美容、美肌効果が期待できるパントテン酸の摂取方法

パントテン酸の摂取方法にはサプリメントによる摂取と通常の食事による摂取の二つの方法があります。

パントテン酸はギリシャ語でどこにでもある酸という意味で、その名の通り様々な食品に含まれています。

また、体内で腸内細菌によっても常時産生されているので健康な人では不足することはほとんどありません。

そのため可能であればサプリメントよりも食事改善のほうが経済的にパントテン酸を摂取できます。

具体的にパントテン酸を特に多く含んでいる食品は、レバーや納豆、牛乳、落花生、干しシイタケ、サケやイワシといった魚介類や肉類、卵などです。

パントテン酸は熱に弱い性質を持っており加熱すると壊れてしまうため調理によって約半分近くが失われてしまいます。

ですので、加熱せずに食べられる生卵や納豆、落花生、牛乳などを食事に取り入れる、または加熱が必要な肉類や魚介類などは茹でたり炒めたりする代わりにレンジで蒸すことにより短時間で調理するのが良いでしょう。

また、パントテン酸はカフェインやアルコールにより体内への吸収が阻害されてしまうためカフェインを含む飲み物やお酒などは極力控えるか、飲んでしまった日には多めにこれらの食品を摂取するようにしましょう。

パントテン酸を摂取する際にさらに効果的なのが、ビタミンCも意識的に摂取することです。

パントテン酸はビタミンCの働きを助けることによりコラーゲン合成に貢献するので、ビタミンCを多く含む柑橘類や野菜も食時に取り入れましょう。

食事改善が困難な方はサプリメントによる摂取になると思いますが、こちらも出来ればパントテン酸とビタミンCの両方を摂取するように心がけるのが良いでしょう。

また最近ではパントテン酸とビタミンCの両方が配合されているサプリメントも販売されています。

パントテン酸による美容、美肌効果が期待できるまでの期間

パントテン酸の摂取量を増やしてから美容効果が期待できるまでの期間ですが、個人差はありますが皮脂やニキビの減少などの美肌効果は始めてから2週間~1ヶ月ほどで実感されている方が多いようです。

育毛・発毛効果はコラーゲンの合成や毛根の定着などに時間がかかるため、抜け毛の減少や新しい毛が生えてくるなどを実感するまで3ヶ月~5ヶ月ほどかかるようです。

ストレスやダイエットは他の要素による影響が大きいので一概には言えませんが体質改善には時間がかかると思って望んだほうが良いでしょう。

パントテン酸摂取による副作用や安全性は?

パントテン酸摂取による美容健康法の大きなメリットはリスクが少ないということです。

パントテン酸は水溶性ビタミンであるため過剰摂取してしまっても、水に溶けるため尿中に排泄されます。

そのため水分さえしっかりととっていれば体内に蓄積することがないのです。

これはビタミンCでも同じなので、パントテン酸とビタミンCを組み合わせて摂取する方法でもどちらも過剰摂取の心配はありません。

通常の食事によるパントテン酸摂取では特に注意点はありませんが、サプリメントの場合は他の医薬品との長期間の併用により吐き気や食欲不振などの不調が起こる場合があるので、医薬品の服用中はサプリメントを飲まないなどの注意が必要です。

美容や美肌にパントテン酸が大切な理由まとめ

美容、美肌にパントテン酸が重要だといわれている理由はその働きの多様性と有用性です。

脂質の代謝により、ニキビができる原因となる皮脂の過剰産生、体内への脂質の蓄積に効果が期待できます。

コラーゲン合成を助ける働きから粘膜や皮膚の保護、育毛・発毛効果が、抗ストレスホルモンの産生を助ける働きからストレスの軽減にも効果が期待できます。

このように非常に有用的であり、かつ副作用や留意点も少ないのでパントテン酸摂取は優秀な美容健康法だといえるでしょう。

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